2013年6月23日日曜日

為替と株価はなぜ連動するのか②

為替と株価はなぜ連動するのか。



その理由を求めて検索し、ここに来られる方がいます。理解の助けとなれたら幸いです。以前ブログに書いた理由は、「2種類の時価投資家のマネーが機械的に反応してリレーするから」ということですが、それは連動性の半分しか説明出来ていません。なので今日はもう半分を書きます。


それは極めてシンプル。



通貨自体が、伸び縮みする物差しだからです。














目盛の幅が縮小すれば、計測する対象の大きさが変動しなくても、数値は変動しますよね。あるいは、はかりの単位の幅が拡大・縮小すれば、重さが変動しなくても、数値は変わる。1円の単位の縮みは、金融資産の額面の数値を増やす・・・というシンプルな話です。

「太陽と月と夜空の星々が動くのは、それらの動きではない。観測基準である僕らの視点が、地球の自転・公転によって動いているから」

原理は同じです。天道説として説明することは合理的ではありません。株価という星々が連動して動くのは、観測基準の土台を動かすからです。そう認識すれば、為替と株価の相関係数が0.96%以上である理由もすっきりと説明可能ではないでしょうか。


昔はこんなに連動してなかったんですけどね。今はグローバル化と情報技術の向上によって、株も為替も、変動それ自体に世界中のマネーが投機するようになってしまいました。株はインデックスとして一体化し、それらは為替化される。FXをやっていなくても、ほぼ全ての人は金融機関や保険を通じてそのような投機に参加していますから無関係ではありません。長期保有目的のインデックス投資まで投機と呼ぶには抵抗を感じる方もいるかもしれませんが。


次世代の社会において、経済の本質は通貨の観念ありきではなく、人間の存在から捉えられるようになるでしょうね。経済とは人間であることの何か。通貨とは人間であることの何か。通貨を再生する、あるいは創造するメカニズムが考案され、現実に応用されていく。そんな時代が来るような気がします。

参考:「為替と株価はなぜ連動するのか」「経済と人間を理解するリーダー

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